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イプシロン

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知恵蔵2014の解説

JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発を進める固体燃料の小型ロケットの名称。2007年に次期固体ロケットプロジェクトとして承認され、13年8月には、惑星分光観測衛星SPRINT-Aを載せて、最初の実証機を打ち上げる予定。ラムダロケット、ミューロケットなど国産ロケット技術の継承を象徴するギリシャ文字のEの読みなどにちなみ、イプシロンと命名された。「宇宙への敷居を下げる」をスローガンに、シンプルかつコンパクトなロケットとして、小型衛星を安価・高頻度・タイムリーに開発・運用することを目指す。
これまでJAXAはその前身である、ISAS(宇宙科学研究所)が運用していた中型の固体燃料ロケットM-V(ミュー・ファイブ)と、NASDA(宇宙開発事業団)から引き継いだ大型の液体燃料ロケットH-IIAの2系列のロケットを運用していた。
しかし、M-Vロケットは衛星打ち上げのための実用機ではなく、ロケットの実験・研究を主目的として開発されていたため、仕様が量産には適さず、打ち上げコストが1回75億円にも上るなど、経済性・運用性・即応性に大きな課題を抱えていた。このため、M-VロケットはJAXA移管後、06年の7、8号機打ち上げまでで廃止になった。
H-IIAロケットは、大型であるため低高度ならば10トンの衛星を軌道上に投入できるが、商用化が進み三菱重工業に移管して打ち上げ費用半減した現在でも1回100億円程度になる。そこで、人工衛星の軌道投入などのミッションに最適化した小型ロケットとしてイプシロンが登場した。イプシロンの打ち上げ能力最大1.2トン(地球周回低軌道の場合オプション形態太陽同期軌道では450キログラム)程度で、中型の衛星まで軌道投入でき、将来的には1回の打ち上げ費用は30億円以下に抑えられる見通しである。また、毎月あるいは毎週というような高頻度で中・小型の人口衛星を軌道投入することができれば、衛星を運用する各種団体のタイムリーな需要に応えることが可能になる。このため、様々な新技術で簡素化が図られた。この結果、1段発射座据え付けからは7日、搭載する衛星への最終アクセスから3時間というように、組み立てや点検などが極めて短期間で可能になる。地上管制は、ロケットの知能化により、ノートパソコン1台(実用上は冗長化で2台)に集約可能になる。
これまで固体燃料ロケットの開発・生産に携わってきた旧ISASやIHIグループなど企業の技術継承が実現されたことや、打ち上げが06年以降久しく途絶え、廃止が取りざたされていた内之浦宇宙空間観測所が射場となることなどから、関係各方面からの熱い期待が寄せられている。
( 金谷俊秀  ライター )

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2013」
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デジタル大辞泉プラスの解説

イプシロン
 
イタリアのランチアが1994年から製造販売している乗用車。3ドアの小型ハッチバック。1994年発表初代モデルは「Y」と表記し、日本では「イプシロン」と呼ばれた。2002年に2代目モデルが登場し、車名が「Ypsilon」になった。
最終更新日:2011/06/22

イプシロン
 
イタリアにあるアウロラ社が製造・販売する筆記具ブランドクリップ部分は「Υ」をイメージ万年筆ボールペンがある。
最終更新日:2011/12/28


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デジタル大辞泉の解説

イプシロン 【Ε/ε/epsilon】
 

〈Ε・ε〉ギリシャ語アルファベットの第5字。エプシロン
〈ε〉数学で、零に近い任意微少量。
イプシロンロケット

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イプシロンに近い言葉→イプシロン De Luxe|イプシロン・シルバー|イプシロン・サテン|イプシロン‐アミノカプロン酸|イプシロン・ロケット|イプシロンロケット|エプシロン|Υ,υ|Eロケット|Υ粒子

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