イルリサット-アイスフィヨルド(読み)イルリサットアイスフィヨルド

世界遺産詳解 の解説

イルリサットアイスフィヨルド【イルリサット-アイスフィヨルド】

2004年に登録された世界遺産(自然遺産)。イルリサットはデンマーク領グリーンランドの西岸に位置する町で、セルメク・クジャレク氷河は1日に約20mもの速さで進み、直接海に流れ込んで氷のフィヨルドを形成している。フィヨルドは氷河の浸食によってできた狭くて深い湾で、海に流れ込んだ氷河は砕けて氷山になり、一部は湾に残り、一部は大海に流れていく。轟音とともに氷河が崩れ落ちる様子は壮大で、氷山が太陽に照らされて光に輝くさまも美しい。美しい自然の営みと地球の歴史を知るうえで貴重な自然であることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はIlulissat Icefjord

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android