インジカン

化学辞典 第2版 「インジカン」の解説

インジカン
インジカン
indican

C14H17NO6(295.29).タデ科アイPersicaria tinctoriaアブラナ科ミチヤナギPolygonumおよびコマツナギ属Indigoferaに含まれている配糖体酸素を遮断して薄い無機酸または酵素を用いて加水分解すると,インドキシルグルコースを生じる.融点57~58 ℃(水和物),180 ℃(無水物).-66°(水).[CAS 487-60-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インジカン」の意味・わかりやすい解説

インジカン
indican

(1) 化学式 C14H7NO6 。アイ (タデ科) ,タイセイ (アブラナ科) ,ナンバンコマツナギ (マメ科) などの植物の葉に含まれるインドキシル配糖体。白色絹糸状晶,融点 176~178℃。希酸またはβ-グルコシダーゼで加水分解されてインドキシル (黄色) とグルコースに分離する。インドキシルは容易に空気酸化されて青色インジゴになる。 (2) 臨床医学上は哺乳類の尿中に排泄されるインドキシル硫酸カリウム C8H6NSO4K のことをインジカンという。

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栄養・生化学辞典 「インジカン」の解説

インジカン

 C8H7NO4S (mw213.21).

 トリプトファン代謝産物で,尿に排泄される.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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