インターオペラビリティー(読み)インターオペラビリティー[ぐんじ](英語表記)interoperability

翻訳|interoperability

デジタル大辞泉 の解説

インターオペラビリティー(interoperability)

軍隊どうしの相互連携能力。複数国軍の連合作戦で兵器装備から指揮訓練まである程度統一しておくことによって、相互の連携・運用を可能にする能力。
転じて、コンピューターシステムなどの相互互換性ハード・ソフト・システムなどが相互に運用できる互換性。相互運用性

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

インターオペラビリティー[軍事]
インターオペラビリティー[ぐんじ]
interoperability

一般に,相互運用性と訳され,同盟国間の共同作戦を効率的に実施するため,戦術,装備,後方支援等に関する共通性・互換性を確保することを指す。自衛隊米軍が戦術面での意思疎通を図ることは,有事における日米共同対処行動を円滑に行なう上でも重要であり,1984年の日米安保事務レベル協議以降,インターオペラビリティーの向上が日米間で検討されてきた。 90年4月に公表されたアメリカ国防総省の報告書「共同防衛に対する同盟国の貢献」においても,シーレーン防衛を中心として日米間のインターオペラビリティーを高め,「自衛隊と米軍が補足し合う形で一体化」を進めることがアジア・太平洋地域の安定に貢献する,という見解が示されている。

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