インド航路の発見(読み)インドこうろのはっけん

旺文社世界史事典 三訂版 「インド航路の発見」の解説

インド航路の発見
インドこうろのはっけん

1498年,ポルトガル人ヴァスコ=ダ=ガマが喜望峰回りでインド西岸のカリカットに到達したこと
オスマン帝国の勢力拡大により,ヨーロッパへの香辛料供給が脅かされることへの不安と,東方にあると考えられた伝説上のキリスト教国家へのあこがれによって,ヨーロッパ各国はアジアとの直接貿易をめざし,新航路の発見に努力した。ことにポルトガルはエンリケ航海王子奨励によってアフリカ西岸を探検し,バルトロメウ=ディアスが1488年喜望峰を発見した。ついでヴァスコ=ダ=ガマは喜望峰を回り,アラビア人水夫を水先案内人として,1498年5月インドのカリカットに到達した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android