インベルターゼ(その他表記)〈ドイツ〉Invertase

精選版 日本国語大辞典 「インベルターゼ」の意味・読み・例文・類語

インベルターゼ

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Invertase ) 蔗糖(しょとう)加水分解してぶどう糖と果糖にする酵素。広く植物体に分布し、動物にも消化酵素として見られる。サッカラーゼ。スクラーゼ。転化酵素。
    1. [初出の実例]「而かも味噌の蛋白質は、〈略〉インベルターゼ、プロテアーゼ、チマーゼ等の栄養酵素体が醸成されて居るので」(出典:児童のお弁当百種(1931)〈小林完〉六)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インベルターゼ」の意味・わかりやすい解説

インベルターゼ
invertase

ショ糖を果糖とブドウ糖に加水分解する酵素,β-フルクトフラノシダーゼすなわちスクラーゼ sucraseの別名。ショ糖の比旋光度は+66.5゜であるが,分解後の果糖とブドウ糖の混合物では {(+52.5°)+(-92°)}÷2≠-20° になり,旋光度符号反転 (invert) するので,この糖混合物を転化糖といい,酵素をインベルターゼと呼ぶのが慣用であった。スクラーゼの分布は広く,植物,微生物のほか,動物の消化管などにも存在が知られている。

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化学辞典 第2版 「インベルターゼ」の解説

インベルターゼ
インベルターゼ
invertase

[同義異語]サッカラーゼ

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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