イン・サラー(読み)いんさらー(英語表記)In Salah

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イン・サラー」の意味・わかりやすい解説

イン・サラー
いんさらー
In Salah

北アフリカ、アルジェリアサハラ砂漠のほぼ中央にある都市。アラビア語ではアイン・サラーフAin Salah。人口3万3800(2003推計)。タデマイト高原南縁にあるオアシス都市で、古くから地中海沿岸とスーダン地方とを結ぶ隊商ルートの要所であった。現在もサハラ縦断道路が走り、北のエル・ゴレア、南のタマンラセット、西のレガヌ、東のイン・アメナスを結ぶ十字路にある中継商業地で、国内航空路の空港もある。フォガラ灌漑(かんがい)(蒸発を防ぐための導水トンネルによる灌漑)によるナツメヤシ穀物の栽培が行われる。

[藤井宏志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android