イープリントアーカイブ(読み)いーぷりんとあーかいぶ(英語表記)e-print archive

図書館情報学用語辞典 第5版 「イープリントアーカイブ」の解説

イープリントアーカイブ

電子的な形でプレプリント学術雑誌論文の原稿)を蓄積・保存,流通させるシステム.1991年に米国ロスアラモス国立研究所(Los Alamos National Laboratory)のギンスパーグ(Paul H. Ginsparg 1956- )が高エネルギー物理学分野で始めたarXiv(アーカイブ)を嚆矢とし,それは現在でも最も有名である(2001年にギンスパーグの移籍とともにコーネル大学移管).研究者が原稿を一定の形式(PDFやXML)で指定のサーバに登録することで,その原稿の全文を世界中から自由に取得することが可能になるため,従来の学術雑誌を中心とする学術情報流通システムを根本的に変革する可能性が注目されている.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android