ウァレリウス・フラックス(英語表記)Valerius Flaccus, Gaius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ウァレリウス・フラックス
Valerius Flaccus, Gaius

1世紀後半のローマ詩人生涯についてはほとんど不明。現存する唯一の作品は,未完叙事詩アルゴナウティカ』 Argonautica (8巻) 。ギリシアアポロニオス (ロドス) の同名の詩に基本的には従っているが,単なる模倣翻案ではなく,新しいエピソードをはさんだり,主人公イアソンを優柔不断な弱い性格の男に仕立てたりして,独自性を出している。 15世紀に写本が発見されるまで完全に忘れられていた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android