ウィルヘルミ(Ludwig Ferdinand Wilhelmy)(読み)うぃるへるみ(英語表記)Ludwig Ferdinand Wilhelmy

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウィルヘルミ(Ludwig Ferdinand Wilhelmy)
うぃるへるみ
Ludwig Ferdinand Wilhelmy
(1812―1864)

ドイツの物理学者化学者。ポメラニア(現、ポーランド)の出身。ベルリンギーセンハイデルベルクの大学で化学と物理学を学び、ベルリンではマグヌスHeinrich Gustav Magnus(1802―1870)とともに物理学研究会をつくり、クラウジウスやヘルムホルツらと交際した。この会は1845年に物理学会に発展した。1846年ハイデルベルク大学で熱と物質の凝集力に関する論文学位を取得、1849年から5年間ハイデルベルク大学で私講師を勤めたあと、ベルリンで実業家として仕事をするかたわら、哲学数学、物理学を学び、物理学会のリーダーとして活躍し、自宅の実験室で研究をした。1850年、砂糖に対する酸の反応速度は溶液中に残存する砂糖の量に比例する、という反応速度論の先駆的な業績をあげ、1851年には熱理論に関する著作をまとめた。

高山 進]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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