ウェスト(Charles Dickinson West)(読み)うぇすと(英語表記)Charles Dickinson West

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウェスト(Charles Dickinson West)
うぇすと
Charles Dickinson West
(1847―1908)

イギリスの機械工学者。アイルランドに生まれ、ダブリン大学で機械学を学び、バルケンヘッド造船所の技師長に在職中、1882年(明治15)日本に招かれて工部大学校(現、東京大学工学部)機械工学主任教授となる。以後、1908年まで東京帝国大学工科大学教授として、機械工学、とくに舶用機関学を25年間教育した。門下井口在屋(いのくちありや)と材料試験用のねじり試験機を考案し、加茂正雄(1876―1960)と東京高等商船学校練習船大成丸の機関部を設計した。東京・青山外人墓地墓碑、東京大学工学部1号館の前庭銅像がある。井口在屋が『機械学会誌』(1908)に追悼文を寄せている。

山崎俊雄 2018年8月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android