ウェリントン(Arthur Wellesley, 1st Duke of Wellington)(読み)うぇりんとん(英語表記)Arthur Wellesley, 1st Duke of Wellington

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウェリントン(Arthur Wellesley, 1st Duke of Wellington)
うぇりんとん
Arthur Wellesley, 1st Duke of Wellington
(1769―1852)

イギリスの軍人、政治家。イートン校、ついでアンジェール士官学校(フランス)に学ぶ。1787年陸軍に入り、94年ネーデルラントに渡って革命フランス軍と戦った。97年インドに赴き、マイソール戦争マラータ戦争に参加したのち、1805年ヨーロッパに戻り、07年のコペンハーゲン遠征で軍功をあげた。08年ポルトガルに渡り、10年にはマッセナ指揮下のフランス軍のリスボン攻撃をトレス・ベズラシュ要塞(ようさい)で撃退し、12年8月マドリードを解放した。13年元帥に進み、ナポレオンの退位後、公爵に叙され、フランス駐在大使となった。翌15年ウィーン会議に出席し、再起したナポレオンをワーテルローの戦いで破った。こののち、トーリー党保守党の政治家として活躍し、28年から30年には首相を務め、カトリック教徒解放法を成立させた。晩年になってもピール内閣に閣僚として参加し、社会の変化に柔軟に対応する保守党の路線を確立するうえで大きな貢献をした。

青木 康]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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