ウッツォン(英語表記)Utzon, Jørn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウッツォン」の意味・わかりやすい解説

ウッツォン
Utzon, Jørn

[生]1918.4.9. コペンハーゲン
[没]2008.11.29. コペンハーゲン
デンマークの建築家。オーストラリア世界遺産シドニー・オペラハウスのダイナミックなデザインで有名。1937~42年コペンハーゲンの王立芸術アカデミー建築学部で学び,その後スウェーデンの建築家グンナー・アプルンド,1946年からフィンランドの建築家兼デザイナーのアルバー・アールトのもとに勤めた。1950年コペンハーゲンに自身の設計事務所を設立して幅広く活動し,フランク・ロイドライトらと交流した。1957年,シドニー・オペラハウスの設計コンペで栄冠を手にしたが,その斬新なデザインは施工の段階で多くの問題を引き起こし,1966年にこの事業から撤退した。オペラハウスの建設はほかの建築家チームにゆだねられた。後年,同オペラハウスの改良事業に携わり,レセプションホールを再デザインした。代表作にコペンハーゲン郊外のバウスベア教会など。1978年イギリス王立建築家協会の金賞,2003年にプリツカー賞を受けた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android