ウッドチャック(英語表記)woodchuck
Marmota monax

デジタル大辞泉 「ウッドチャック」の意味・読み・例文・類語

ウッドチャック(woodchuck)

リス科の哺乳類マーモット仲間体長は40~60センチ。米国北東部およびカナダ分布。グラウンドホッグ。
[補説]名前は、アメリカ先住民言葉で「穴を掘るもの」という意味の語に由来するといわれている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ウッドチャック」の意味・わかりやすい解説

ウッドチャック
woodchuck
Marmota monax

北アメリカに広く分布する半地下性のリス科最大の哺乳類。齧歯(げつし)目リス科。体長30~50cm,尾長12~15cm,体重2~5kg。体色は黄褐色から赤褐色。体はずんぐりとし,四肢は短くがんじょうで穴掘りに適したかぎづめを備える。山地岩場,乾燥した林地,草原,畑などに生息し,岩や倒木の下,草地,斜面などに2~4個の出入口をもつ巣穴を掘り,ふつう単独ですむ。巣穴の入口近くや,掘り出された土の上に直立して座り,まわりを警戒する姿が特徴的。驚くとよく通る高い声を発する。日中,とくに早朝と夕方に活動して,クローバーなどの植物のほか,ときに昆虫も食べる。夏の終りから太り始め,9~11月から翌年の3月ごろまで出口をふさいだ地下の巣穴で冬眠する。冬眠中に体重の30~40%を失う。繁殖期は冬眠からさめた直後の3~4月で,雌は約30日の妊娠期間の後3~5子を生む。天敵アカギツネ近縁種にはアジアのボバックM.bobak,ヨーロッパのアルプスマーモットM.marmotaなどがある。
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