ウツギ(空木)(読み)ウツギ(英語表記)Deutzia crenata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウツギ(空木)」の意味・わかりやすい解説

ウツギ(空木)
ウツギ
Deutzia crenata

ユキノシタ科の落葉低木。各地の山野に自生する。高さ1~2mで,樹皮がはげる。若い枝,葉,花などに星状毛が密生する。葉は卵形鋸歯があり,短い柄をもち対生する。5~6月頃,白い花が円錐花序をなして開く。萼筒は鐘形で,萼片円形の花弁各5枚,おしべ 10本,花柱3~4本がある。果実は球形で先端に枯れた花柱が残っている。別名ウノハナ (卯の花) は陰暦4月 (卯月) に開花することによる。庭木生垣に栽培されたり,また材が堅いため木釘,つまようじ,小鳥の止り木などをつくるのに利用される。ウツギより花が小さく花期の早いヒメウツギ,葉が広い卵形のマルバウツギなど同属の近縁種がある。

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