ウデカニムシ(読み)うでかにむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウデカニムシ」の意味・わかりやすい解説

ウデカニムシ
うでかにむし / 腕蟹虫

節足動物門クモ形綱擬蠍(ぎけつ)目ウデカニムシ科に属する陸生動物の総称。世界に約40種が知られ、日本にはコウデカニムシCheiridium minor1種が知られている。乾麺(かんめん)類や穀類中などにみられ、体長約1ミリメートル、淡黄色で体表は粒状に彫刻され、2眼がある。コクチャタテなどの昆虫を食べ中国にも分布する。ヨーロッパやアメリカなどには前種よりやや大きく1.3~1.4ミリメートルのウデカニムシC. museorumが、人家内や鳥の巣、ときには本の中からもみつかる。このほか体長1.3ミリメートルのマツノウデカニムシApocheiridium piniumがマツの樹皮下に発見される。

[森川国康]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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