ウプランド(英語表記)houppelande

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウプランド」の意味・わかりやすい解説

ウプランド
houppelande

14世紀後半から 15世紀前半にかけて,フランスを中心に流行したガウン形式のゆったりした衣服。初期には立ち襟で首をおおうように仕立てられ,頭からかぶって着た。このため胸までボタン留めにされた。のち次第に襟なしや折返しの襟がつくようになり,袖口や裾には鋸歯状の,あるいは連続した花びら形の切込み装飾がつけられた。男性用は通常,腰丈か膝丈でローウエストベルトがあり,女性用は床丈か引き裾で胸高にベルトを締めた。一般にサテンビロード金襴など豪華な布地で仕立て,毛皮の縁取りや刺繍宝石などを飾って,華麗優美さを競った。裏地と表地との強烈な色彩対比が特徴的である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android