エゲリア(英語表記)Egeria; Aetheria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エゲリア」の意味・わかりやすい解説

エゲリア
Egeria; Aetheria

4世紀頃の南フランスあるいは北西スペインの修道院に籍をおいた修道女。巡礼紀行の最も古い作品『聖地への旅』 Peregrinatio ad loca sanctaの著者。 1884年に発見されたラテン語によるこの書には,聖書に記されている聖地,教会,修道院,聖墳墓記録と並んで,この時代のエルサレムの教会での典礼も記録されている。典礼史上も重要な史料

エゲリア
Egeria

古代ローマの泉の女神。ローマの第2代の王で,賢人であったヌマ・ポンピリウス王を愛し,彼と夜間に泉のそばの洞窟の奥で密会しては知恵を授けた。ヌマ王が死ぬと,彼女はアリキア市の近くディアナの森に行き,そこで多くの涙を流し,ついに泉に変ってしまったという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android