山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
エジプト遠征(ナポレオンの)(エジプトえんせい(ナポレオンの))
イギリスのアジアへの通商路を遮断するため,ナポレオン率いるフランス軍が1798年に実施した軍事遠征。近代装備のフランス軍は在地のマムルークをカイロから追放し,上エジプトやシリアへと転戦したが,自国艦隊がアブキール湾の戦いでネルソン指揮下のイギリス艦隊に完敗。パリからの補給を断たれ,ナポレオン自身も99年隠密裏に帰国した。1801年には残ったフランス軍がイギリス軍に降伏。エジプトはオスマン帝国に返還された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報