エゾタンポポ(読み)えぞたんぽぽ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エゾタンポポ」の意味・わかりやすい解説

エゾタンポポ
えぞたんぽぽ
[学] Taraxacum venustum H.Koidz.

キク科(APG分類:キク科)の多年草。頭花は濃黄色で大きく、外総包片(そうほうへん)は広卵形痩果(そうか)は細長く、冠毛柄も長い。おもに三倍体で、無性的に種子をつくる。南千島北海道から中部地方まで分布する。北方では低地路傍などに多く、関東地方以南では山地にややまれに生育する。

[森田龍義 2022年1月21日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のエゾタンポポの言及

【タンポポ】より

…日本には帰化種を除き,約10種が自生する。エゾタンポポT.venustum Koidz.は北海道~東北地方の低地および関東以西の山地に生育し,おもに三倍体である。頭花は濃黄色で大きく,径5cmになる。…

※「エゾタンポポ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android