エデッサ(英語表記)Edessa/Έδεσσα

デジタル大辞泉 「エデッサ」の意味・読み・例文・類語

エデッサ(Edessa/Έδεσσα)

ギリシャ北部、マケドニア地方の町。テッサロニキ北西約90キロメートル、ベルミオ山の北東麓に位置する。古代マケドニア王国時代の墳墓があるほか、ケサリアナ修道院をはじめとするビザンチン様式建物が多く残っている。また町の東部にある滝は景勝地として知られる。
シャンルウルファ

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改訂新版 世界大百科事典 「エデッサ」の意味・わかりやすい解説

エデッサ
Edessa
Édhessa

北部ギリシアの中心テッサロニキ市の西方約89kmにある都市。人口1万5900(1980)。ローマの歴史家ユスティヌスによれば,マケドニア王家の始祖詭計をもってエデッサを陥れアイガイAigaiと呼んだといわれる。エデッサとは,この地の先住民の言葉で〈水〉の意味といわれ,現在も滝が観光の対象である。マケドニアの旧都アイガイとの比定については,現在の学界ではここから南東にあるベルギナ村遺跡が出土品等により信憑性に富むといわれる。なお,小アジアにも同名の古代都市があり,現在のトルコ領ウルファに相当する。
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世界大百科事典(旧版)内のエデッサの言及

【ウルファ】より

…人口36万(1994),都市域人口69万(1994)。古名はエデッサEdessa。歴史は古く,アナトリアとメソポタミア地方を結ぶ通商都市として栄え,前333年アレクサンドロス大王の征服をはじめ,諸民族の係争の地となった。…

※「エデッサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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