エニスキレン(英語表記)Enniskillen

デジタル大辞泉 「エニスキレン」の意味・読み・例文・類語

エニスキレン(Enniskillen)

英国、北アイルランド南西部、ファーマナ州の町。同州の州都。町の中心部はアーン湖を二分した島に位置する。エニスキレン城があるほか近郊デベニシュ島には初期キリスト教時代の遺跡が残る。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エニスキレン」の意味・わかりやすい解説

エニスキレン
Enniskillen

イギリス北アイルランド南西部,ファーマナ地区の行政府所在地。イニスキリング Inniskillingとも表記され,アイルランド語では Inis Ceithleann。旧ファーマナ県に属する。上アーン湖と下アーン湖の間のセスリン島に位置し,戦略上の要所として古くはファーマナのマグワイア家の要塞があった。ジェームズ1世によってイングランドに統合され,1689年,ジェームズ2世が送り込んだ軍隊を打ち破ってプロテスタントの要塞として名をあげた。軍の駐屯地としての歴史が長く,有名なイギリス軍のロイヤル・イニスキリング・フュージリア連隊と第6(イニスキリング)騎兵隊はこの町の名を冠する。今日では農産物集散地であるほか,食肉加工や靴下製造も行なわれている。近くのデベニッシュ島には 6世紀に聖モレーズが建造した聖マリア修道院の遺跡がある。19世紀末に活躍した詩人劇作家のオスカー・ワイルドは,1618年に創立された王立学校で学んだ。人口 1万3599(2001)。

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