エネアデス(英語表記)Enneades

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エネアデス」の意味・わかりやすい解説

エネアデス
Enneades

プロチノス晩年著作 54編を弟子ポルフュリオスが体系的に編集したもの。全6巻各9章から成る。「徳について」「神の摂理について」「霊魂不滅について」など主題は多岐にわたるが,なかでも「美について」は有名。一者こそが真実在で,それは美そのもの,光であり,人はテオーリア (→観想 ) により質料の闇から一者へと回帰しなければならないと説く。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android