エバーノート(読み)えばーのーと(英語表記)Evernote

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エバーノート」の意味・わかりやすい解説

エバーノート
えばーのーと
Evernote

アメリカのエバーノート社が提供している、インターネットを利用した個人向けの情報保管サービス。パーソナルコンピュータ(パソコン)やスマートフォンなどを使い、テキストウェブページPDF、画像、音声などの情報を同社が提供するサーバー上に蓄積することができる。保管した情報は、専用のアプリケーションを使い、紙のメモやノート、切り抜き帳のような形に整理できるため、「電子ノート」ともよばれる。2008年(平成20)に試験的にサービスが開始され、2010年6月にはエバーノート社の日本法人が発足した。

 利用者は、パソコンやスマートフォンなどに各プラットフォーム専用の無料ソフトウェアを導入し、情報の記録や同期閲覧を行う。エバーノートの特徴は、記録した情報には、すべて自動的にインデックスがつけられ、全文検索ができる状態でインターネット上のサーバーに保管されることである。利用者は、分類や整理のために、あるまとまりをもたせた「ノートブック」に分けて登録することができ、登録する情報に任意の文字列を埋め込む「タグ」を使い、後から抽出しやすくすることで、大量の情報を記録しても閲覧しやすくすることができる。また、複数ユーザーと閲覧や編集作業を共有することにも対応している。

 だれでもウェブサイトから会員登録をしてサービスを利用することができる。会員には無料のスタンダード有料プレミアムの二つの種別があり、プレミアム会員は、1か月の転送容量や個々のノートに設けられた制限検索や共有などの面で優遇される。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android