エベレスト[山](読み)エベレスト

百科事典マイペディア 「エベレスト[山]」の意味・わかりやすい解説

エベレスト[山]【エベレスト】

ネパール東部,中国国境に接するヒマラヤ山脈中の世界最高峰。標高8848m(他に8882,8842,8840m等の説がある)。チベット語ではチョモランマChomolungmaといい,〈大地の母神〉の意。ネパール語ではサガルマーターSagarmatha(大空の頭)。英語のエベレストはインド測量局の初代長官G.Everestにちなむ。主峰はピラミッド状で,1922年のブルース隊,1923年のノートン隊(マロリーアービンが行方不明)以来たび重なる失敗の後,1953年5月29日英国ハント隊のE.P.ヒラリーとネパール人シェルパのテンジンが初登頂した。1970年5月日本隊(松方三郎隊長)も南東稜から登頂(世界で6度目)。主峰のほかローツェヌプツェ等があり,山群をなしている。4〜5月,10〜11月が登山に適するとされる。一帯はネパールの国立公園とされ,1979年世界自然遺産に登録された。
→関連項目アルパイン・クラブ植村直己ギャチュン・カン[山]サガルマータ国立公園シプトンチョー・オユー[山]登山ネパールマカルー[山]

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