デジタル大辞泉
「エロチシズム」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
エロチシズム
〘名〙 (eroticism)⸨エロティシズム⸩ (
ギリシア語「
エロス」に由来。本来は精神的な愛をさしたが、のちには肉体的な愛をいう)
① 性的
関心、興奮を呼びおこすようなもの。「
色気」とほぼ同意であるが、それをやや哲学的、肯定的にとらえたことば。
※
浅草紅団(1929‐30)〈
川端康成〉一〇「エロチシズムと、
ナンセンスと、スピイドと時事漫画風なユウモアと、ジャズ・ソングと、女の足と━」
②
文学、劇、
絵画などにおいて、性的なものを強調すること。あるいはそういう傾向、表現。
※明治文壇総評(1931)〈
正宗白鳥〉三「
紅葉のエロチシズムは、こういう風に
古めかしい。抓ること噛みつくことである」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報