エーブベリー遺跡(読み)エーブベリーいせき(英語表記)Avebury

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エーブベリー遺跡」の意味・わかりやすい解説

エーブベリー遺跡
エーブベリーいせき
Avebury

イギリス南部ウィルトシャーのマールバラ近郊にある巨石記念物ヨーロッパにおける最大の巨石記念物の一つでもある。新石器時代から青銅器時代にかけて利用されていた。直径 400mに及ぶ円形土手周囲を囲み,その土手の内側立石が円形に並ぶ。この土手には 4ヵ所に入口と考えられる部分がある。南東の入口から並木のように対になった石がほかの巨石記念物に延びている。中央には,二つの環状列石がみられる。立石の付近土壙墓も発見されている。用途については,いくつかの推論があるが,埋葬にも関連のある祭祀の場と考えるのが妥当であろう。1986年ストーンヘンジとともに世界遺産の文化遺産に登録。

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