オオシラガゴケ(読み)おおしらがごけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオシラガゴケ」の意味・わかりやすい解説

オオシラガゴケ
おおしらがごけ
[学] Leucobryum scabrum S. Lac.

コケ植物シラガゴケ科の1種。低地の湿った林の中の腐植土上に塊になって生える。高さ5センチメートルくらいで、灰白色か淡緑色、乾燥すると白くなる。葉は密につき、やや一方に曲がっている。中央脈はない。東南アジアに広く分布し、日本では関東地方から沖縄にかけてみられる。植物体の色調からつけられた名称で、小形のシラガゴケと同じく、保水材として園芸用に利用するが、シラガゴケほどには使われない。

[井上 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android