オクロの天然原子炉(読み)オクロノテンネンゲンシロ

デジタル大辞泉 「オクロの天然原子炉」の意味・読み・例文・類語

オクロ‐の‐てんねんげんしろ【オクロの天然原子炉】

Oklo natural nuclear reactors》ガボン南東部の都市フランスビル北西約60キロメートルにあるウラン鉱床。鉱床中の放射性同位体の存在比が、通常地球上で見られる値と大きく異なっていることが発見され、1972年、フランス原子力庁は、約20億年前に同地ウラン鉱床で核分裂連鎖反応が自発的に生じたと結論付けた。地下水に溶け込んだウランが局所的に濃縮され、その水自体を減速材として臨界に達し、原子炉と同じ状態にあったと考えられている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android