日本大百科全書(ニッポニカ) 「オセロ(ゲーム)」の意味・わかりやすい解説
オセロ(ゲーム)
おせろ
縦、横それぞれ8で64に区画された正方形の盤と、表裏が白色と黒色の丸い駒(こま)64個を使用して2人で争うゲームで、商標名でもある。まず盤の中央に白黒2個ずつの駒を交差するように置く。黒が先手で開始し、交互に、かならず相手の駒を縦、横、斜めのいずれかに挟むように駒を置き、挟んだ駒を自分の色に変える。これを繰り返して、全部の駒を並べ終わるか、あるいは双方とも打つ手がなくなったとき対局は終了、その時点で駒の数の多いほうを勝ちとする。勝負の途中で一方だけが駒を置くことができなくなったときはパスとなり、打てる所ができるまで、他方が連続して打つ。1972年(昭和47)ごろ長谷川五郎(1932―2016)が、古くからイギリスにあった類似の遊びをヒントに考案した。1973年に日本オセロ連盟が結成され、その後毎年全日本オセロ選手権大会を開催している。また、1977年からは毎年1回世界選手権大会が開かれている。コンピュータを利用したゲームもあり、人気を博している。
[倉茂貞助]
『長谷川五郎著『オセロ』(1979・あかしや出版)』▽『長谷川五郎著『オセロの打ち方』(1981・講談社)』▽『日本オセロ連盟編『図解オセロ入門 基本戦術から実践まで』(1983・虹有社)』▽『長谷川五郎著『オセロ百戦百勝――勝つための技術』(1990・講談社)』▽『井上博著『逆転の発見――オセロの定石と必勝戦術』改訂新版(1992・ネコ・パブリッシング)』▽『長谷川五郎著『オセロ大観』全2巻(1995・近代文芸社)』▽『長谷川五郎著『オセロの勝ち方』(2001・河出書房新社)』▽『谷田邦彦著『図解早わかりオセロ――これが必勝のコツだ!!』改訂版(2002・日東書院)』