オックスフォード(織物)(読み)おっくすふぉーど(英語表記)oxford

翻訳|oxford

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

オックスフォード(織物)
おっくすふぉーど
oxford

一名、斜子(ななこ)織(バスケット織、マット織、ホップサック織などともいう)とよばれる平織の変化組織からなる織物オックスフォードとはイギリスの地名であるが、もと綿織物であった。現在では綿の撚(よ)りの甘いシルケット糸を使用するほか、化繊などが使われている。経緯(たてよこ)それぞれの糸を2本ずつ引きそろえにしたのが普通であるが、この引きそろえ方には経3本、緯3本と、いろいろな組合せがあり、生地(きじ)に変化がつけられている。その組織の関係で生地に気孔が多く、厚地であるが通気性に富んでおり、夏向きである。そして白地や淡地に染色されたものが多い。そのため夏向きのドレス地・シャツ地、婦人服地、パジャマベッドスプレッドなどに使われる。また、平織で細い縦縞(たてじま)の入ったオックスフォード・シャーティングoxford shirtingの略称として使われることもある。

[角山幸洋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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