オニフスベ(鬼瘤)(読み)オニフスベ(英語表記)Lanopila nipponica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オニフスベ(鬼瘤)」の意味・わかりやすい解説

オニフスベ(鬼瘤)
オニフスベ
Lanopila nipponica

担子菌類腹菌目ホコリタケ科のキノコ。径 15~20cmの球形子実体を形成する。その表面革質,初め白いがのちに黄褐色になり,乾くに従ってはげる。内部は初め白いがのちに黄褐色となり,最後には紫褐色の古綿状になる。この実質に多数の担子胞子を生じ,破れるとともに散逸する。夏秋に,タケ藪,ごみ捨て場などに突然発生するので驚くが,珍しいものではない。ヤブダマ (藪玉) ともいう。まだ胞子を生じるにいたらない若いものは食べられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android