オブローク(読み)おぶろーく

世界大百科事典(旧版)内のオブロークの言及

【農奴】より

…農奴は領主によって自由に売却,贈与,抵当,移住に付され,裁判においても領主から無制限な懲罰(シベリア流刑を含む)をうけ,結婚なども強制をうけることがあった。 農奴は,このような人格的隷属のほかに,経済的には,分与地を受け取る代りに,分与地の対価をはるかに超える厳しさで,貢租(オブローク)あるいは賦役(バールシチナ)の義務を負った。貢租は,農産物や手工業生産物などのほかに,それを換金して,また出稼ぎの貨幣所得によって納められた。…

【ロシア】より

…農奴は地主の所有物とみなされ,家族ぐるみ,あるいは家族と切りはなされて,売買の対象になった。地主の屋敷で僕婢として働く者は別として,概して農奴は地主に対して賦役労働(バルシチナbarshchina)あるいは年貢(オブロークobrok)の義務を負っていた。地主の畑での賦役労働は週のうち4日以上に及ぶことがあった。…

※「オブローク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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