オルソン(Charles Olson)(読み)おるそん(英語表記)Charles Olson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

オルソン(Charles Olson)
おるそん
Charles Olson
(1910―1970)

アメリカの詩人。一時期ノース・カロライナ州ブラック・マウンテン・カレッジの校長として多くの優れた前衛芸術家を結集させ、自身は詩の実作者であるとともに、のちにブラック・マウンテン派とよばれる詩人グループの理論的指導者となる。その理論はプロジェクティブ・バース(放射詩)といい、語の表出のエネルギーを重視するもの。ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの詩風の流れをくむものとみなされる。グループの詩人ばかりでなく、ビート派をはじめ、後続の多くの革新グループの詩観や実作に大きな影響を与えた。代表作は長大な『マクシマス詩編』(1953~75)、短詩集『朝の考古学者』(1973)。

沢崎順之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android