オルレアン公フィリップ1世(読み)オルレアンこうフィリップいっせい(英語表記)Orléans, Philippe I, Duc d'

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

オルレアン公フィリップ1世
オルレアンこうフィリップいっせい
Orléans, Philippe I, Duc d'

[生]1640.9.21. サンジェルマンアンレ
[没]1701.6.9. サンクルー
フランスの王族ルイ 14世の弟。 1660年叔父のオルレアン公ガストンを継いでオルレアン公となる。翌年従妹でイングランド王チャールズ2世の妹ヘンリエッタ・アンと結婚したが,まもなく彼女を避け,同性愛的な関係にふけった。 70年妻の急死スキャンダルのもととなったが,翌年ファルツ選帝侯の娘シャルロッテ・エリザベトと再婚した。軍人としては有能であったが,兄王からは嫉視され軍の要職は与えられなかった。シャルロッテとの子フィリップ2世 (オルレアン公フィリップ ) はルイ 14世死後の摂政となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android