オンライン書店(読み)オンラインショテン

デジタル大辞泉 「オンライン書店」の意味・読み・例文・類語

オンライン‐しょてん【オンライン書店】

on-line bookstore》⇒ネット書店

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「オンライン書店」の解説

オンライン書店

Webページで書籍を販売するオンラインショップ。ただ単に書籍を販売するだけでなく、読者の感想を紹介する掲示板や、ユーザーごとの興味にあった書籍を紹介するなど、さまさまな付加価値サービスを持ったバーティカルポータルとなっている。世界的にはアマゾンドットコムやバーンズアンドノーブル(B&N)が有名。現在圧倒的な人気を誇るアマゾン・ドットコムは、1995年にオンライン専業の書店として誕生した。そして、固定費が少ないことを活かした大幅な値下げ販売によってシェアを拡大し、既存の書店に危機感を与えるまで成長している。米国最大の書店チェーンを持つB&Nがオンライン事業に参入するとさらなる値下げを断行し、世界一の座を死守している。しかしその結果、アマゾン・ドットコムは収益は増えたものの、利益を上げることができなくなっている。これは、迅速に書籍を配送するためには、各地流通センターを持ち在庫を抱えることが必要となり、結果として固定費が増大したことが大きい。そのための解決策として書籍以外の販売を開始。現在では、音楽CDやDVD自動車の販売まで行なっている。一方、日本のオンライン書店はアマゾン・ドットコムとB&Nのような熾烈な競争は行なっていない。その理由として、出版物は再販制度(再販売価格維持契約)によって値引きが行なえないことがある。しかしそれ以外の、配送方法や書籍の紹介方法といった付加価値サービスでは競争が始まっている。たとえば、BK1(www.bk1.co.jp)では、注文から最速で当日配送が可能であり、また新刊も3日前までに予約すれば発売日当日に配送される。また、cbook24.comのように、特定分野の書籍を専門的に取り扱うところもある。受け取りサービスを工夫しているところでは、近畿エリアのキヨスクで受け取りが可能な「えき~プ」、セブン-イレブンでの支払いと受け取りが可能な「イー・ショッピング・ブックス」などがある。

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図書館情報学用語辞典 第5版 「オンライン書店」の解説

オンライン書店

インターネットを利用して本や雑誌の通信販売を行う小売り業者,あるいはそのような業者のウェブサイト.注文した図書は注文者宅へ直接配達されるか,注文者が指定した店舗に配送され,クレジットカード決済や代引きで支払が行われる.その特徴は,図書のオンライン検索機能が豊富で強力である,新刊書ベストセラーの案内や書評が充実している,値引きやプレゼントなどのサービスを行っている,個人の購買傾向に応じた情報提供を行っているなどである.米国では1992年,日本では1995年に登場し,中でも1995年に開業した米国のアマゾン・ドット・コム社の成功がビジネスモデルとなった.電子化されたコンテンツを読者がインターネットで直接入手できるサービスを含めることもある.

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知恵蔵 「オンライン書店」の解説

オンライン書店

インターネットを利用して読者から書籍や雑誌を受注し、現品を宅配便などで届ける販売事業者。インターネット書店(ネット書店)、バーチャル書店(仮想書店)ともいう。米国のアマゾンが1995年、書籍のインターネット通販を始めて大成功したことから、世界的規模で広がった。特色は、24時間受注、ウェブサイトでの検索注文用の書籍データベース開示、宅配便や郵便での配送、代引き・カード決済など、時間的・地理的制約がないこと。通例、一般の書店では、総在庫品のうち売上ランキング上位2、3割の売れ筋商品だけで総売上高の7、8割を占める。が、オンライン書店は、米国アマゾンのように一般の書店に置いていない「死に筋」商品群の販売合計が総販売額の半数以上に達するロングテール現象が注目されている。

(村上信明 出版流通ライター / 2007年)

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