オーバーラップ型製品開発(読み)オーバーラップがたせいひんかいはつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

オーバーラップ型製品開発
オーバーラップがたせいひんかいはつ

サシミ型,ラグビー方式ともいう。R&D,製造マーケティングといった各段階ごとに前段階が終了してから次の段階に進むという製品開発に対し,ある程度前段階が進んだら次の段階の作業も始めるというように,製品開発を重層的に進めていくやり方で,部門の連絡を密に取って進められる。日本企業の製品開発の一つの特徴ともいわれる。このやり方では,段階間の分担がはっきりしなくなり混乱が起こる可能性があるが,一方で各段階間で情報の共有が起こり,柔軟な対応が可能になり,開発期間も短くなるというメリットが得られる。最近ではアメリカの企業でこの方式を採用して成果を上げる企業も見られるようになってきた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android