カイマントカゲ(読み)かいまんとかげ(英語表記)caiman lizard

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カイマントカゲ」の意味・わかりやすい解説

カイマントカゲ
かいまんとかげ
caiman lizard
[学] Dracaena guianensis

爬虫(はちゅう)綱有鱗(ゆうりん)目テユウトカゲ科のトカゲ。南アメリカ北東部に分布する。全長1.2メートル、形態が小さなワニに似て、体背面は丸みを帯びた体鱗で覆われ、頸部(けいぶ)から胴にかけて数列の大形の鱗(うろこ)が並ぶ。尾は側扁(そくへん)しワニのような鱗板の配列となる。川や沼地から海岸近くの湿地にすみ、昼間はほとんど水中に潜み、夜間に行動する。主食巻き貝で、強いあごの丸い奥歯で砕き、注意深く殻を吐き出して食べる。

[松井孝爾]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android