デジタル大辞泉
「カシミア」の意味・読み・例文・類語
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カシミア
〘名〙 (cashmere)⸨カシミヤ⸩
①
インドのカシミール地方および
チベット原産のカシミア山羊の軟毛を用いて綾織りに織った織物。ししゅうや
縫取りを施して精妙な伝統的文様を表わす。のちにはカシミア山羊の毛と羊毛の
混紡糸を用いても織られるようになった。
※
風俗画報‐二二一号(1900)流行門「舶来カシメヤの供給は、
需用に応ずること能はず殆むど品切の姿となりしかば」
②
梳毛(そもう)織物の一つ。経
(たていと)に
絹糸、
梳毛糸または
綿糸、緯
(よこいと)に良質の梳毛糸を用いて織ったもの。美しく柔らかい
感触で軽い。高級服地用。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
カシミア
cashmere
カシミアヤギの毛およびそれを使用した斜文織の高級薄地毛織物。語源はカシミアヤギの原産地であるインドのカシミールに由来する。カシミアヤギはチベット,モンゴル,中国,インド,イラクなどに産し,きわめて細く柔らかい良質の毛をもつ。柔毛と剛毛に分け,柔毛は織物に,剛毛は芯地に用いられる。ヨーロッパで 1790年代から 1820年代にカシミール地方産カシミア織ショールが古代風の服装の1つとして流行した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報