カシュウイモ(読み)かしゅういも

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カシュウイモ」の意味・わかりやすい解説

カシュウイモ
かしゅういも / 何首烏芋
[学] Dioscorea bulbifera L. form. domestica Makino et Nemoto

ヤマノイモ科(APG分類:ヤマノイモ科)の多年生つる草。ニガカシュウ栽培品種。中国原産で、熱帯アジアに栽培される。日本には雌株だけが伝来して栽培されているが、雄株がないので開花しても結実しない。地下にいもができ、表面暗褐色内部は黄白色、多くのひげ根がある。葉腋(ようえき)に径約2センチメートルの大形のむかごをつける。いももむかごも細かく切り、ゆでたり煮たり蒸し焼きにしたりして食べ、クリのような味になる。

[星川清親 2018年10月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のカシュウイモの言及

【ツルドクダミ】より

…何首烏とは,これを服用して長寿を保った古代中国の人名にちなむという。またヤマノイモ科のカシュウイモとは別物である。【土屋 和三】。…

※「カシュウイモ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android