カシワマイマイ(読み)かしわまいまい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カシワマイマイ」の意味・わかりやすい解説

カシワマイマイ
かしわまいまい / 柏舞々蛾
[学] Lymantria mathura

昆虫綱鱗翅(りんし)目ドクガ科に属する昆虫。雌雄により大きさも色彩斑紋(はんもん)もまったく異なる。雄ははねの開張40~50ミリメートル、前翅は黒褐色で白帯があり、後翅橙黄(とうこう)色。雌ははねの開張70~80ミリメートル、前翅は白っぽく、後翅の基部と腹部は紅色。幼虫カシワクヌギコナラ、クリ、サクラ、リンゴなど多くの樹木の葉を食べる毛虫で、大発生すると森林に大きな被害を与える。年1回の発生で、卵で越冬。春に孵化(ふか)した幼虫は、初夏に蛹化(ようか)し、成虫は夏に出現する。日本全土のほか、中国から東南アジアに分布する。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「カシワマイマイ」の解説

カシワマイマイ
学名:Lymantria mathura

種名 / カシワマイマイ
解説 / 卵で越冬します。
目名科名 / チョウ目|ドクガ科
体の大きさ / (前ばねの長さ)♂22~25mm、♀38~45mm
分布 / 北海道~南西諸島
成虫出現期 / 7~8月
幼虫の食べ物 / カシワ、コナラなど

出典 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫小学館の図鑑NEO[新版]昆虫について 情報

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