カスタニャリ(英語表記)Jules-Antoine Castagnary

改訂新版 世界大百科事典 「カスタニャリ」の意味・わかりやすい解説

カスタニャリ
Jules-Antoine Castagnary
生没年:1830-88

フランスの美術批評家,ジャーナリストサントに生まれる。クールベら写実主義の画家たちと親交があり,やがて1860年代半ばに印象派の強力な擁護者となる。《ラ・リベルテ(自由)》《ラルティスト(芸術家)》《シエークル(世紀)》などの雑誌に反アカデミー的な記事を書いた。サロン評は57年から79年までで,ここでも写実主義・印象派系統の新しい芸術を賛美し続けた。第三共和政時代に政界に入り,87年より美術局長を務めた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android