カスティリア語(読み)カスティリアご(英語表記)Castilian dialect; Castellano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カスティリア語」の意味・わかりやすい解説

カスティリア語
カスティリアご
Castilian dialect; Castellano

現代の標準スペイン語基盤になった方言。9世紀に今日のスペイン北中部のカスティリアラビエハ(旧カスティリア)のブルゴス周辺で興り,国土回復運動レコンキスタ)の進展にしたがって,11世紀までにカスティリアラヌエバ(新カスティリア)のトレドマドリード周辺にまで南下して広がった。11世紀のカスティリア王国レオン王国合併,および 15世紀末における同じくアラゴン王国との合併以降,スペイン全土の公用語となった。スペイン語の別称としてカスティリア語ということばが使われ,これはスペイン本国よりもラテンアメリカにおいて広く用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android