カットワーク(英語表記)cutwork

翻訳|cutwork

デジタル大辞泉 「カットワーク」の意味・読み・例文・類語

カットワーク(cutwork)

模様の縁をステッチでかがり、その内側布地を切り取ってレース状に仕上げた切り抜き刺繍ししゅう

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精選版 日本国語大辞典 「カットワーク」の意味・読み・例文・類語

カット‐ワーク

〘名〙 (cutwork) 手芸で、図案に従い、糸でかがり模様の中や外を切り抜いてレース状にすること。

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改訂新版 世界大百科事典 「カットワーク」の意味・わかりやすい解説

カットワーク
cutwork

切抜きししゅう。オープンワーク(透しの部分をつくる技法)の一種で,本来白地の布に白糸で刺すため,〈白糸ししゅう〉ともいう。土台の布に,図柄輪郭線を細かいボタンホール・ステッチでかがり,模様の内側の地布の部分を切り抜いて,透し模様や浮彫効果を出す手芸。装飾的で優美。寝具や室内装飾品に,またブラウスワンピースなどの襟,袖,裾など部分的に用いる。7世紀にはヨーロッパ僧服などに使われ,13世紀以後急速に発展し,16世紀にはニードル・ポイント・レース(レース)も生まれた。これが機械生産の布レースの元になっているといえる。日本へは19世紀後半に伝えられた。
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百科事典マイペディア 「カットワーク」の意味・わかりやすい解説

カットワーク

刺繍(ししゅう)の一種。図案の輪郭をボタンホール・ステッチやオーバーカスト・ステッチで刺し,あとで布を切り取って透かし模様を作る。ほつれにくい麻,木綿地にフランス刺繍糸が用いられ,婦人服の衿(えり)やテーブルセンターなどに応用される。ヨーロッパで13世紀以後急速に発展。日本へは19世紀後半に伝わった。
→関連項目刺繍ドロン・ワーク

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カットワーク」の意味・わかりやすい解説

カットワーク
cutwork

刺繍技法の一つ。図案の線上をボタンホールステッチでかがり,その内側の布を切抜いてレースのような透かし模様をつくる西洋刺繍の主要技法。

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