カデシュ(英語表記)Kadesh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カデシュ」の意味・わかりやすい解説

カデシュ
Kadesh

シリア西部のオロンテス川沿岸にあった古代の町。現タルアンナビミンド。トゥトモス3世 (在位前 1504~1450) 時代のエジプト記録に現れ,前 1370年頃よりヒッタイトが支配するまでエジプトの影響下にあった。ラムセス2世 (在位前 1304~1237) 時代ここで行われたエジプトとヒッタイト間の激戦は有名。「海の民」の侵入により滅びた。パレスチナ同名の町はカデシュ・バルネアとして区別される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android