カナダバルサム

デジタル大辞泉 「カナダバルサム」の意味・読み・例文・類語

カナダ‐バルサム(Canada balsam)

バルサムノキから得られる樹脂。透明な淡黄色で、芳香があり粘性が強い。レンズ接着剤などに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「カナダバルサム」の意味・読み・例文・類語

カナダ‐バルサム

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] Canada balsam ) カナダバルサムノキから得られる樹脂。透明な淡黄色で、芳香があり粘性が強い。レンズの接着剤、永久プレパラート封入剤に用いる。〔医語類聚(1872)〕

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百科事典マイペディア 「カナダバルサム」の意味・わかりやすい解説

カナダバルサム

天然樹脂一つ。バルサムモミ(マツ科)の樹皮より浸出する淡黄〜黄緑色の透明な粘稠(ねんちゅう)性液体。芳香があり,空気中で徐々に透明な塗膜をつくる。屈折率がガラスに近いため光学器械のレンズの接合剤などに使用。また,芳香性のあるところから,香油,香膏として皮膚病の治療にも使われる。主産地はカナダのケベック州。→バルサム
→関連項目ニコルプリズム

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カナダバルサム」の意味・わかりやすい解説

カナダバルサム
かなだばるさむ
Canada balsam

天然樹脂の一つ。北アメリカ大陸に産するマツ科の木からとれる透明な黄色、黄緑色の粘稠(ねんちゅう)油で芳香を有する。樹脂という名がついていても高分子ではない。光学ガラスの接着などに用いられる。

垣内 弘]

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化学辞典 第2版 「カナダバルサム」の解説

カナダバルサム
カナダバルサム
Canada balsam

カナダで産するマツ科の植物の樹脂から得られるバルサム.黄色透明で芳香性の粘ちゅうな液体.1.519~1.526でガラスの値に近い.主成分はカナデン酸,カナデノール酸.医薬品,光学器械のガラス接合などに用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「カナダバルサム」の意味・わかりやすい解説

カナダバルサム
Canada balsam

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世界大百科事典(旧版)内のカナダバルサムの言及

【バルサム】より

…これらは地名または樹種名をつけて呼ばれる。カナダバルサムは北アメリカのバルサムモミAbies balsamea Mill.やツガ・カナデンシスTsuga canadensis Carr.からえたもので,レンズの接合剤などに使われる。ペルーバルサムは南アメリカのミロキシロン・ペレイラエMyroxylon pereirae Klotsch.から,トルーバルサムも同属のトルイフェラムM.toluiferum H.B.K.から,コパイバルサムは南アメリカやアフリカのコパイフェラ属Copaiferaから,それぞれえたものである。…

※「カナダバルサム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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