カナーロ(英語表記)Francisco Canaro

改訂新版 世界大百科事典 「カナーロ」の意味・わかりやすい解説

カナーロ
Francisco Canaro
生没年:1888-1964

アルゼンチンタンゴバンド・リーダーで作曲家。ウルグアイ生れで2歳のときブエノスアイレスに移り,独学バイオリンなどの楽器習得,1906年にプロの楽団に入り,22年に自分の楽団で初めてレコードを吹き込み,25年には楽団を率いてパリに遠征した。以後一貫して人気最高のバンド・リーダーとしてタンゴ界に君臨演奏は大衆好みの派手なスタイルだったが,作曲家としては地味な佳曲を数多く残した。代表作に《センティミエント・ガウチョ》《エル・ポリート》などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「カナーロ」の意味・わかりやすい解説

カナーロ

アルゼンチン・タンゴのバンド・リーダーで作曲家。独学でバイオリンなどの楽器を習得し,1906年からタンゴの演奏者として活躍を始め,1916年に五重奏団を結成。次いでオルケスタ・ティピカと呼ばれる大編成のバンドを結成し,1925年パリに演奏旅行して大成功を収め,以後つねに第一線に立って活躍。代表作は《エル・ポリート》《センティミエント・ガウチョ》など。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android