日本大百科全書(ニッポニカ) 「カプロン酸」の意味・わかりやすい解説
カプロン酸
かぷろんさん
caproic acid
炭素6原子からなる直鎖の飽和カルボン酸で、ヘキサン酸ともよばれる。バター、パーム油、やし油中にグリセリドとして存在する。カプロン酸発酵により酢酸またはエタノール(エチルアルコール)から生成する。不快なにおいをもつ無色油状の液体。水には常温で100グラムに対して1グラムぐらい溶け、エーテル、エタノールなどの有機溶媒によく溶ける。香料などの原料に用いられる。
[廣田 穰]
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