カホキア墳丘群州立史跡(読み)カホキアふんきゅうぐんしゅうりつしせき

世界遺産詳解 「カホキア墳丘群州立史跡」の解説

カホキアふんきゅうぐんしゅうりつしせき【カホキア墳丘群州立史跡】

1982年に登録されたアメリカの世界遺産(文化遺産)で、イリノイ州のセントルイス郊外に位置する、アメリカ先住民の集落遺跡ミシシッピ川が氾濫した時に、偶然発見された。最盛期の12世紀、政治宗教の中心地となり、人口は1万~2万人に達したといわれる。神聖な場所だったとされるモンクス・マウンドは、2段の階段状になっており、長さ304m、幅213mの長方形で高さは30mに達する。底面積の大きさだけならエジプトピラミッドテオティワカンの「太陽のピラミッド」を上回る大きさで、先史時代に築かれたものでは最大とされる。モンクス・マウンドの北側、東側、西側にもマウンドが築かれ、マウンドの数は合計120基ほどある。この遺跡は、アメリカ大陸が西洋人に発見される以前のアメリカ先住民による文化的伝統、人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群である。こうした歴史的例証を守るため、世界遺産に登録された。◇英名はCahokia Mounds State Historic Site

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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