世界大百科事典(旧版)内のカメルーン同盟の言及
【カメルーン】より
…このとき以降,フランスは積極的な開発政策を導入し,その結果,カカオ,アブラヤシ,木材などの生産量は急上昇し,道路網や港湾の整備,拡張も進んだが,そのかげには強制労働政策の強化があった。 一般に両大戦間期はアフリカにおけるナショナリズムの萌芽期といわれるが,カメルーンの場合,37年にパリで組織されたカメルーン同盟が,カメルーンをB式委任統治領から,比較的広範な自治権を許されたA式委任統治領に昇格させること,カメルーンを将来ドイツに返還しないこと,などを国際連盟に請願するといった活動を見せた程度であった。しかし第2次世界大戦が終わると,他の大部分のアフリカ植民地と同様,カメルーンにも新しい時代が訪れた。…
※「カメルーン同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」